まず、小豆島の狛犬13枚の紹介です。
瀬戸内の島々に共通する狛犬変遷です。
①浪花狛犬の時代:江戸時代、海運の賑わいを
象徴して、大坂から船で運ばれたこまいぬ達が、今も現役で神社の守護にあたっています。
小豆島では、産出しない砂岩でできています。
内海八幡神社、池田亀山八幡宮、伊喜末八幡神社、土庄八幡、富丘八幡神社
➁明治の終わりから、昭和の戦前頃まで:
地元石工の作った狛犬が、神社に座ります。
二面旧妙見堂、肥土山離宮八幡神社
③昭和15年に岡崎型が入ってきています。
坂手荒魂神社
④庵治石工の台頭:昭和戦前から入ってきて
戦後にもあちこちで見られます。
土庄天神社、星が城神社、小馬越荒魂神社
⑤中国産の台頭:岡崎型の普及で姿形では
狛犬の地域性が語れなくなった。
葺田八幡神社、新吉野荒魂神社
小豆島では、現在46対の参道狛犬さんが拝見できます。
奉納の時代順位並べてみて、わかった事は
江戸時代には、小豆島石工の彫った狛犬は残っていないということ。(岡山には見つかっています)
地元石工の活躍によって狛犬が彫られた時期が、
明治の終わりから昭和の初めのころまでで、
その後、庵治石工(庵治石の産地である、高松市牟礼町、庵治町の石工を「庵治石工」と表現しています)の作品が入ってきて、やがて岡崎型狛犬の普及、中国産へと変わってきた。と、言うことがわかりました。
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